金城武も粱朝偉も嫌いじゃない。『無間道』はよくできた作品だった。
だから期待してたんですけどねえ。 傷だらけでした。見終わった自分の期待もなにも。 犯人が示されたあとの謎解き。だから謎解きが主眼とはもとよりなりにくい。 男2人の心理劇であることは、わかる。 とはいえさらに観客を撹乱させることもなかったでしょうが。 ストーカーなんてあれ意味あったの?同姓同名ネタには失笑したよ。 都合よく偶然を重ねていってつくりあげたストーリー。 もう見てらんねえ。 だいたい二面性を表現するって難しいんだと思います。 どうしても片方がウソくさくなるのを免れ得ないから。 とはいえ、『無間道』の劉徳華は悪と狂気と苦悶をよく滲ませていたんですね。 ヘタに恋愛なんか絡むからウソくささ倍増だったんよね。『傷城』。 そもそも愛してなかった男が、それでも愛してしまって苦悶する、てんならまだしも、相手が「仇の実の娘ではない」と聞かされた途端、「いとおしくなって」豹変しちゃうんだもん。 ここでもうブチ切れですよ。 まあ金城クンの役どころにしたったって、都合のいい女を愛してしまって乾杯、な訳で。 いっそ、劉正煕こと陳偉強と対決してほしかったんだよな。 「トラウマ抱えて妻(彼女)がいとおしくて」展開で運命を背負った男たち、てのが、やはりハリウッドリメイクの格好のネタなんだろうよ。劣化2匹目のドジョウにならなきゃよいが。
by meshikagen
| 2007-07-16 20:57
| 香港映画
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