『白夫人の妖恋』

邵氏父子公司と東宝の合作映画。監督:豊田四郎。 特撮監督:円谷英二。1956年の作品ですね。冒頭のロゴマークが渋いです。フィルムセンターで7月3日に上映されてました。古い作品なので観客にはお歳を召した方が多かった。

お話は『白蛇伝』。気になる白娘子は山口淑子。飯香幻は初めてこのヒトを銀幕で見ました。うーんやはり、一度は李香蘭時代の作品も見てみたい。そして小青が若い若い八千草薫。

京劇盗仙草を思い浮かべてはいけません。白娘は恋に狂うし法力も使うけど、剣で戦ったりしません。茅山道士を宙に飛ばしたり、金山寺のVS法海禅師戦では洪水を起こしますけどね。東宝の特撮が活かされる場面です。でも本人は呪文を唱えるだけ。しかしなー「あびらうんけんそわか」はないだろ。せめて「急急如律令」ぐらいにしてほしかった。僧侶たちの衣も墨染めだし。

異類婚姻譚だし、もちっとファンタジックにしているかと思いきや、怪談ぽい雰囲気で、男女の情念が思いの外強調されてましたね。「女の愚かさ故に法力を使い、許仙さまのおそばに居られることだけを願い」なんて台詞もあって、まあ可愛げはあるんだけど、今の感覚としては正直ちょっとなあ・・・。

そのせいか、ラストも白娘が雷峰塔に閉じこめられたりしてないですね。「この世に居ては成らぬ」とばかりに、法海の手で、許仙ともども二人とも魂だけにされて、妖しくただよいながら昇天してしまいます。

となると、やはりショウブラ単独で製作した『白蛇伝』も俄然気になってくるなあ。たぶん全然ちがうぞ。
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# by meshikagen | 2005-07-05 00:47 | 邦画

某ソー○ルネットワークの日記と統合しました

2箇所でブログ書くのがメンドくさくなってきたので、ブログ統合します。
急に件数とレスポンスらしき書き込み増えてるのは、このためです。
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# by meshikagen | 2005-06-30 00:04 | 日日雑感

『旺角黒夜』

25日にキネカ大森で見てきました。傑作です。

ちょうど、『PTU』と好対照な映画でしたね。
どちらもダレてナレアイな警察と、持ちつ持たれつなヤクザどもの話。どちらも繁華街で起きた一夜の出来事。

しかしながら、『PTU』は尖沙[口且]、『旺角黒夜』は文字通り旺角が舞台。そして『PTU』がバナナネタだったり背中にナイフつきたてたまま逃走して車運転したりするマンガチック展開なのに比して、『旺角黒夜』は徹頭徹尾シリアス。

まして主人公、悲しすぎます。

親戚の手配で、大陸から出てきた来福(主人公)。ウデは確かな殺し屋なんだけど、純朴そのもの。仕事そっちのけで、ふと乱暴者から助けてやった大陸出身の娼婦といっしょに、香港に来ているはずの恋人を追うのだが・・・・。

登場人物でマトモなのは実はこの青年と娼婦だけなんですね。あとはもう、情けないというか。対立する組長を始末するのに斡旋業者に人材を委託する組長。ゼニ儲けのためなら雇った刺客さえ警察に売りかねない斡旋業者。やるきゼロな上に事件の偽装工作までやるベテラン刑事ども。

そしてクリスマスの夜、惨劇が起こる。

張り巡らされた伏線を鮮やかに収斂させ、笑いで締めくくった『PTU』とは対照的に、ひたすら苦く、香港の正体を暴き出すような結末。最後、おいらは泣きました。

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2005年06月28日00:37 KDKさん:

かなり興味をそそられる内容ですね、機会があれば見に行きたいです。

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2005年06月28日00:48 飯香幻

とりあえず、血まみれ注意報。まあ幇会メンバーなら心配無用でしょう。上映している映画館が少ないのがネックですね。
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# by meshikagen | 2005-06-27 23:47 | 香港映画

『1945年のクリスマス』

日本国憲法制定に関わった、当時22歳のGHQ民生部職員、ベアテ・シロタ・ゴードンさんの自伝です。憲法に男女平等の文言を入れたヒトですね。映画『ベアテの贈り物』が岩波ホールで公開中です。

でも当時はアメリカの憲法にすらこんな文言はなく、参考にしたのがソ連の憲法の条文だったあたりが意外。そもそも日本国憲法自体、ソ連とワイマール憲法他、各国の憲法が母体だった訳ですが。

ベアテさん自身も日本で10年以上生活したアメリカ国籍のロシア系ユダヤ人。日本女性の立場を知っていて、なおかつ自分も渡米後職場で差別に腹を立てていた。それで女性や児童の権利を盛り込むことに熱心だったらしいのですが、制定委員会の見解で彼女の案はかなり削除されたようです。

その中には、「嫡出子と非嫡出子の差別撤廃」「女性の雇用機会均等と男女同一賃金」「妊娠中の女性に対する国家の保護」なども含まれていたのですね。削除された理由が「民法で制定すべきコトだから」だったらしいのですが、その後何十年も解決しなかったコトを思うとねえ。

まあ憲法制定も占領政策の一環といえばそうだし、つい今の米軍のイラク駐留と重ねて見てしまうんで心境はフクザツです。そもそも女性参政権だって日本人にわかりやすい占領政策の目玉として設定されたそうですし。

とはいえ、彼女が国民の平等を保証した条文に「性別」の一語を盛り込み、「両性の合意に基づく婚姻」のみを認める条文を起草してくれたコトは、何ら今のおいらたちに不都合をもたらしていませんね。

それどころか、まあ戦争を体験していない世代の人間が簡単にこういってしまえるコトではないけど・・・・

もし、日本がこれほどの犠牲を払った敗戦という事態を迎えていなかったならば、国民の半数が選挙権も財産権も持たない時代が、果たしてあと何十年続いていたことかと正直思わざるを得ないんですよね。家庭のサイフは握っていたけど法的には財産権が無かったのよね。

相当に心境は複雑だけれども、22歳の聡明な女性がもたらした贈り物を、今度は自分たちで憲法を改正なり再制定する際に、しかと受け止めた形にしなきゃだめだろ、と思うんですよね。

んあ、ぜんぜん中華な話題で始められなかったなあ。ブログ。
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# by meshikagen | 2005-06-27 01:12 | 読書雑記

戯説香港幇会

昨日は関東幇会に参加してました。そこで出された話題のひとつ、「香港幇会やろうぜ」。
そんな訳で候補地をいくつか妄想してみました。

・時期:できれば冬。
聖誕節~春節までのどこか。月並みな発想だけど、やはりどうせなら名物電飾ビル群が見たいよね。
そして3月の雨期開始時は絶対に避けたい。

・場所:
その1:深水[土歩](さむそいぽー又はシャムシュイポー)。いや単なるフツーの下町市場なんですけど、ウロツクだけで楽しい。わけわかんない露天商多し。最近は随分おとなしくなったらしいが、高登電脳中心や黄金電脳中心なんかで影像モノをあさるのもよし。ナタ太子廟もあるので封神演義ファンにはイイかも。

その2:旺角
やはり電脳中心多し。また、このあたりはぶらついていると、ビルの2階あたりでささやかに営業している本屋さんにぶつかる。なかなかディープな本が見つかるコトもあって、吉。

その3:星光大道
我々がここで姜大衛や狄龍、星仔の手形を拝まないでどーする!

で、あとはほぼどーでもいい。飯香幻の趣味オンリーで選ぶとただひたすら廟巡りになるし・・・。

幇会関係なく、今度行くなら絶対に行きたい場所
ランタオ島・大澳。
海上に材木を組んで浮かべ、そこに形成された漁師町がある。6年前に行ったきりだが、開発が進んで今どうなっているのかが気になる。古い街なので、それなりに古い様式を残した廟もある。はずれには香港の芸能神・華光大帝を祀る小さな廟もあるが、さて無事だろうか。

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2005年06月19日22:27 空心菜さん:

飯香幻さん昨日はお疲れ様でした!
香港幇会はホントやりたいですね。
その時はツアコンよろしくお願いします(笑)
姜大衛や狄龍、星仔の手形を拝める場所があるんですか!?
行ってみたいです。

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2005年06月21日22:25 飯香幻

星光大道サイトはこちらから。
http://www.avenueofstars.com.hk/
明星手印コーナーには全員の手形がありますね。押さない内に亡くなられた方の場合は金色の星だけですが。
だからレスリーのもアニタ・ムイのも星だけ。合掌。

おや。星爺の手形がない!周潤發のもないじゃん!
このヒトたちは単に忙しいからまだ押してないというコトらしい・・・・

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2005年06月22日02:48 スガさん:

こんばんは!幇会おつかれさまでした!
そうなんですよ…星馳さんの手形はなかったんですよー。
そのうち入るのかなと思いつつ随分時間が経っている気が…。
しかし香港はほんとにみんなで行きたいですね!
その際は牛乳プリン屋さんにも連れて行って下さい…!

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2005年06月23日06:32 飯香幻

義順牛乳公司は必須ですかね。やっぱり。
あと、移転する前だったら、皇后大飯店にも行きたかったんですがねえ。『阿飛正傳』のロケに使われた、古き良きロシア料理店(というより洋食屋さんなんだが)。

おいらの香港知識はかなり偏ってます。いたの返還前だし、そもそもブランド買いにキョーミないし、明星グッズの店巡りより、新界のド田舎で眼の色変えて廟巡りするする方が性に合ってるし(笑)。そんなおいらにツアコンやらせると、どこにみんなを引っ張りまわしてしまう結果になるか、自分でもオソロシイでっせ(おいおい)。
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# by meshikagen | 2005-06-19 23:42 | 日日雑感