『七剣』(キレまくりネタバレまくり注意)

「絶対、オススメできない」
「とにかく『七人の侍』の真逆だから」
「つか、村人全滅だから」

いや、事前にこんだけ酷評を聴いてて、それでも実際見てみないとなんともだしなあ・・・
アクション楽しんで帰ろうと思って、座ること2時間半。

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中だるみ、というか意味不明な場面が多い。
ツジツマ無視無視で「( ゚Д゚)ハア?」だらけ。
しかも後味最悪! すっきりしねーんだよ!

つか、なんすか。
・冒頭思わせぶり出てきたモヒカンねーちゃんに期待してみれば、たいした対決もせずあっさり倒されるし。

・村の危機を救いにきた七人衆が、「さてどーする?」といった場面で突然「夜明けの空は透明だ!」と書生が言い出し、みんなで意味もなく沙漠を駆けだしてひたすら夜明けをながめる場面ってナニ? ひょっとして原作じゃハズせないシーンなんすかそれ?

・いきなり村人青年とウマとの交流を見せられても。いやひょっとして原作じゃ(略)。せめて天山探索行のあたりで前振りに1シーンでもあれば、まだ意味あったかも。

・敵の内通者という、よくある、しかし緊張感を盛り上げる存在を作っておきながら、それが映画を殺すことになったしまったすね。

・そもそも洞窟の外に出ようとする者を「内通者」とみなして厳罰に処す設定にありながら、なんのおとがめもなく出入りするヒトたちって??

・内通者が正体不明の状態で、無断外出した仲間の救援に6人そろって、あっさり村人ほっといて敵アジトに向かう展開って?これ原作もそーなんすか?マジすか?

・そんでもって留守中村人虐殺が行われてしまった映像を見せられたあとに、ラストバトルなんか映されても、もはや観客は純粋に楽しめないっつの。

・せめてこれだけ、と唯一期待したクライマックスのアクションも、長尺の割にはイマイチ。確かにワイヤーに頼らない、地に足の着いたバトルは評価していいと思うが、もっと個人技を楽しみたかったなあ。

・狭い壁、火薬、めまぐるしい剣の奪い合い、素材がごろごろしている場面なのに活かされていない!他を見てなければドニーの場面もそれなりに「いい」と感じられたかも知れないが、『黄飛鴻』撮った監督の映画とは到底思えない!(号泣)。ホントに徐克作品なんですかコレ(涙滂沱)。

・終盤ドニーと黎明の場面過多は仕方ないと思うが、七剣のあとの面々が印象に残らないつくりってどーよ。大刀に振り回される村人青年はまだしも、村人少女の天瀑剣がねえ。序盤あれだけ使いこなしの難しさが強調されながら、ぜんぜん効果あげてないじゃん。ここでも素材を活かせてないツクリって(ふたたび泣)。笑顔を絶やさない男にも、身の軽い狼少年にも、もーすこしインパクト持たせりゃいいのに。それなりに働いてはいたけど、序盤の一騎当千感が尻すぼみ。

・くどいようだが、帰還した七人を村人「全員」で迎えて欲しかった。子供達が留守を救いました展開でもいーから。もっともあんな状況じゃ、裏切った七人なんぞタコ殴りにされてもおかしくないが。

・いやさ千歩譲って、子供達と先生が「残された希望」展開でもよしとするなら、それはそれで七人側にも大きな犠牲出てないと釣り合わないんじゃないか?あー、そーするともしかして原作と矛盾するんすか? てか、続編でもつくろっての??ガクガクブルブル。

とまあ、なんだかここまで腹の立つ映画も久しぶりでした。『十面埋伏』以来だなあ。構成めちゃくちゃ。説得力ゼロ。多少矛盾点があっても画像的におもしろい場面でもあれば評価するけど、今回それも皆無。

やはり『黄飛鴻之男児當自強』の監督って同姓同名の別人だったんですかねえ(大泣)。
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by meshikagen | 2005-10-02 05:22 | 香港映画
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